オバマ大統領にお話できる!?ホワイトハウスBOTに見るChatbotにおけるUX設計
こんにちは!hachidoriです。
リオ五輪の閉会式では首相がなかなか先進的な登場をしていましたね!
米国のオバマ大統領も先進技術を取り入れ始めたようです!
先日、ホワイトハウスがFacebook Messenger上でチャットボットを公開しました。
このチャットボットの目的は極めてシンプルで、
「みんなのメッセージ、オバマ大統領に伝えるよ~ん!」
というもの。
もともとはフォーム型のメールでコメントを送信することが出来ましたが、
今の時代に合わせ、それをMessengerでやってしまおう、というものです。
ただ、このチャットボット、チャットボットのメリットをあまり使い切れておらず、
メディアも含め、結構微妙な評判。
それなら、と思い、試してみました!
まず、スタートボタンを押すと、このように、こんにちは、Let’s go!を押してね、と言われます。
その後、オバマ大統領に伝えたいことを書き、
これで全てか?と聞かれ、
これでいいのか?送るのか?と聞かれ、、、
ここら辺で疲れてきます。
その後、コンタクトインフォメーションを取り、終了。
なるほど、海の向こうでの微妙な反応も何となく理解できました。
ここでの問題点は大きく分けて2つです。
①チャットボットの目的から逸れている
②チャットで何度も何度もしつこく確認がある
まず、
①チャットボットの目的から逸れている
についてですが、チャットボットの利点はメッセージをユーザーから受け取れるだけではありません。
チャットなので、送れることも大きなメリット。
今回のホワイトハウスのボットは双方向に見せかけて一方通行なのがよろしくありません。
そして、主目的が「ユーザーから話を聞くこと」なのであれば、メールアドレスや住所などのコンタクトインフォメーションは必要でないはずです。
「オバマ大統領が君のメッセージを読んだら、ここに返信するわ!」
でいいはずなんです。チャットですから。
わざわざチャットからメールに飛ばせる必要性はありません。
ここで、「ユーザーの個人情報の取得」が目標になってしまっている感が否めません。
そうすると本来目的であるはずの、「チャットボットで国民の声をもっと聞こう」の前に離脱してしまいます。
次に
②チャットで何度も何度もしつこく確認がある
ですが、
ここは、チャットボット云々の前にですが、
「まどろっこしい!」
なぜ、スタートしているのにもう一度「Let’s go!」って言わなきゃいけないのか…
伝えたいことも、なぜこんなに確認されなきゃいけないのか…
途中で、別に言わなくてもいいや、って気分になっちゃいますよね…。
チャットボットはアプリなどに比べて極めて受動的で、すごくメリットのある媒体です。
だから、そのメリットを最大限活かさなければいけないと思います。
Tipsとしては
「チャットボットの目的を軸にし、なるべくユーザーにストレスになるタップやテキスト入力が少ない形でやりとりをする」
ことが重要です。
それを踏まえて、hachidoriでは僭越ながら、Hachidori White Houseというボットを作ってみました。
これくらいシンプルにしてしまってもいいんじゃないかな、というのが個人的な感想です。
チャットボットはユーザーにも企業にも便利なものですが、チャットで行うが故に気をつけなければいけないこともたくさんあると思います。
そこが、チャットボットの作る上でUXとして常に意識すべき要素だと思っています。
※最後に宣伝ですが、Hachidori White Houseはhachidoriを用いて5分で作成しました^^
hachidoriではこれまでに300を超えるお客様のチャットボット開発サポートを行っております。
UX設計などで分からないことがありましたら、コンサルティングも行っておりますので、お気軽にご連絡ください。
support@hachidori.io
【hachidoriサポートチームより】
hachidoriはコードを書かずに10分でLINE、FacebookMessengerのBOTを開発できるウェブサービスです。
β版を公開してから、想定を上回るペースでご登録頂いておりまして、本当にありがたく思っております!
現在、hachidoriでは、正式版の公開に向けて、今まで限定していた機能の公開準備や、更に簡単にBOT開発を楽しんで頂けるよう、開発に邁進しておりますので、是非とも応援よろしくお願いいたします!
コードを書かずにBOT開発「hachidori」は現在β版を無償提供中です。是非ともこの機会にお試しください。