【チャットボット】WeChatに見る”チャットをしない”チャットボットの必然性
こんにちは、hachidoriです。
今年にチャットボットのプラットフォームを公開したFacebook MessengerやLINEに関しては、最近のホットトピックとして賑わっていますが、チャットプラットフォームでのボットの先駆けは実は隣国中国のWeChat。
hachidoriも実は昨年から、WeChatやTelegramのチャットUIに惹かれて開発を検討し始めたわけですが、WeChatについて論じられる機会がないので、少し、触れてみたいと思います。
WeChatがボット自体をオープンしたのはいつなのか正確には分からないのですが(ご存知の方がいらっしゃったら教えてください…)
筆者自身は2011年頃からWeChatを使用しており、企業アカウントが出てきたなあ、と感じたのは2014年中くらいだった記憶があります。
いくつか企業アカウントを触っている中で、変化を遂げていったのは、キーボード部分です。
WeChatのUI
中国南方航空の企業アカウントですが、こちらが、普段通りのUI。LINEとかFacebook Messengerのテキスト入力とほぼ同じですね。テキストがあって、絵文字があって、画像や動画の送信ボタンがあります。
(WeChatは絵文字の送り方がSlackっぽいですけど、そこは本文に関係ありませんね…)
そして、ここで気になる一番左端のボタン。
これを押すと…
こうなります。
企業アカウントのキーボードUI
このように、キーボードが隠れて、メニューのようなものが出てきます。
このメニュー、大きく分けると
①Webサイトに飛ばす
②テキストを入力する
の二つに分かれます。
あれ…どこかで聞いたような…。
そう、これ、FacebookもにたようなUIを提供し始めています。
(v1.1のPersistent Menu)
そして、ヤマトさんとLINEが共同で運用しているLINEボットも
LINEはやはり、こういったところがカスタマイズなのがLINEらしい感じがしますよね。
このUIが何故、チャットをしないチャットUIなのか
本題に戻りますと、
このようなUIが何のために存在するのか、というと。
チャットボットは基本的にはコマンドを処理する能力に長けている
ということです。
長い会話のやり取りはなかなかユースケースが生まれない中で、ある程度までの自動化や、ユーザーにとっては使い慣れたUIでしてほしいことをしてくれるもの。
という位置付けが今は主流かな、と思います。
その中で、Webやアプリに比べタップ数などは大幅に削減されますが、それでも、テキスト入力というのは面倒に感じることも。
企業側からしても、ユーザーから予測不能なテキストが来るよりも、「しっかり対応できる言葉に誘導してあげる」ことによって、より使いやすいチャットボットが生まれます。
双方にとって、とてもメリットのあるこのメニュー型の機能は、そう言った意味で必然性の高いUIだと思います。
また、Facebookが一歩先を行ったな、と感じたのが、こちら
quick replyの機能。
(quick reply含めFacebook Messenger Botの新機能については、
少し昔の記事でまとめているので参考にしてくださいね。
)
WeChatやLINEはどちらかというと、
first actionとしてのmenu機能なわけですが、
Facebookは、こう言った会話の途中でユーザーを誘導してあげる機能を実装しました。
Telegramのカスタムキーボードのようなものですね。
今後も、全プラットフォームがいろんなUIを実装してくるだろうと思いますが、
Menuーfirst actionとしてのユーザー誘導
Quick Replyー会話の中でのユーザー誘導
の二つは今のチャットボットのユースケースの中では必須の機能となってくるのではないでしょうか。
中でもWeChatはかなり沢山のメニューを持てるので、Webサイトに行くだけではなく、ピンポイントでサイト内部に誘導できるのが便利になっているな、と感じます。
各社のボット競争、結局ユーザーが使い易いものが勝つと思うので、今後の動向にも注目したいと思います。
【hachidoriサポートチームより】
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