新たな機能にIoT連携まで!ついに正式公開されたLINE BOT Platformの全容
こんにちは、hachidoriです。
本日9月29日(木)、LINEがDEVELOPER DAY 2016にて、LINE BOT Platformの正式公開を発表しました。
SDKの公開など、より使いやすくなったLINE Bot Platform。
機能面やメッセージUIにおいて、Facebook Messengerが少しリードしていたBOT界隈。
今回、どのようなアップデートが行われたのか、一つずつ見ていきます。
まず大きく次の3つの機能追加がありました。
①グループ対応
②新メッセージUI
③PUSHとREPLY
①グループ対応
今まで、BOTの概念は1on1が一般的でした。
Facebook Messengerもここの概念は一致していて、基本的にはUser to Bot、Bot to User、というコミュニケーションに基づいて設計されていましたが、
今回、グループに対応したことによって、ユーザー同士の会話の中にボットを埋め込むことができるように。
大きな変化だと思います。
セッションの最後に、デモムービーがありましたが、
ユーザーA「お腹すいた」
ユーザーB「何か食べよう」
ユーザーA「聞いてみよう」
-BOTをグループに追加-
ユーザーA「近場のイタリアン」
ユーザーB「3000円で」
二人で共通のカルーセルを回し、決定、予約。
みたいな流れができるようになります。
イメージとしては、今月公開されたGoogle Alloのアシスト機能をサードパーティが作れるようなもの。
ただ、Alloとの違いはサジェストを複数ユーザーが共有して見られるところかと。
ここは画期的ですね。BOTの事業機会が生まれる一つの領域かと思います。
ただ、一方で、Developer側は割としっかりとした設計が求められるな、という感覚。
例えば、先ほどの例だと、
-BOTをグループに追加-
ユーザーA「近場のイタリアン」
ユーザーB「え、私は和食食べたいんだけど」
ユーザーB「3000円で」
ユーザーA「いや!お金ないから1000円!」
みたいな時、どちらを取ってくるのか、という問題が生まれます。
単純に、クエリを最後の発言に書き換える、という手法が一般的だとは思いますが、
そうはいかないのがコミュニケーション。
ここを上手く設計できるかが肝だと思います。
ユーザー達が行き先、価格などのコンセンサスが取れている、旅程検索などは、すぐに使えそうな機能ですね。
②新メッセージUI
新しいメッセージのUIとして、
⑴Carousel
⑵Confirm
⑶Button
が追加されました。
⑴Carousel
こちらは、画像+ボタンを横スクロールできるもの。
FacebookのGeneric Templateとほぼ同じと見て間違いないでしょう。
⑵Confirm
こちらは、はい、いいえのConfirm専用ボタン。
基本的に、はいだったら、進む、いいえ、だったらステイ。のような単純分岐ができるようなイメージです。
⑶Button
最後にボタンは、こちらもFacebookのButton Templateと同じようなもの。
選択肢をボタン提示できるのは嬉しいですね。
*FacebookのButton Template
新メッセージUIは、だいぶFacebook Messengerに寄せてきたイメージがあります。
結局AI自動化は難しいので、こうやってユーザーの使い易いUIを用意してあげることで、ユーザーはテキスト入力などの手間が省け、ビジネス側は、予測不能な言葉が投げられるリスクを減らせるので、スムーズなBOTコミュニケーションにおいては重要かな、と思います。
③PUSHとREPLY
最後にPUSHとREPLY。
PUSHは、今までのように、ユーザーに対してBOTから話しかけるもの。
REPLYは、割と新しい概念で、
ユーザーの発言に対し、Reply Tokenを与えることによって、その発言に返信するときは、Reply Tokenを使用し、送信料無料で返信することができます。
送信料問題はBOTでは解決すべき課題なので、上手く設計することによって、効率化することが可能となりそうです。
制限はあって、
-Reply Tokenには有効期限があること
-一つのReply Tokenでは1度しかAPIを叩けないこと
が挙げられていました。
次にBOTへのファーストアクションの追加の発表がありました。
1つ目には、Rich Menuの追加。
こちらは、もともと追加が確実視されていた機能です。
Buttonなどと同じように、BOTの上で動く機能にユーザーを上手く導いてあげることによってスムーズなコミュニケーションが可能になります。
Facebook MessengerもPersistent Menuを導入していますが、
ここを画像埋め込み型のボタン表示するあたり、LINEらしさが出ているな、という印象です。
ユーザーはこれがあることによって迷いが少なくなりますし、
テキスト入力をする必要もないので、効率的な運用ができるようになるのではないでしょうか。
2つ目は、
Webログイン。
こちらは、Web to BOT、BOT to Web、どちらもケースがありそうです。
ウェブの中にBOTに話しかけるためのボタンが生成されてBOTが立ち上がるもの。
Facebook MessengerのMessage Usみたいなものですね。
今までのようなQRコード型はやはり、アクションが増えるので少々面倒でしたが、ここがスムージに行きそうです。
BOT to Webは、
LINEのオートログインを使うことによって、LINEのBOTからWebを開くと、結びついているユーザーで自動的にログインすることができます。
例えば、食べログのBOTを使って、予約する時は、予約ボタンをBOTで押すと、そのままLINEのウェブログインが走り、そのユーザー情報で予約などのWeb側のアクションができるようになります。
Facebook MessengerのAccount Linkingと似ているように感じますが、
そもそもサービス側で登録している必要がない、というのは非常に新しいように思います。
*こちらはまた少し使ってみてから追記ブログを書こうと思います。
最後に、
IoT連携も発表されました。
Beacon端末をLINEが持ち、そこからBOTを起動することができる、という新しい試み。
他にもIoT端末に接続することができそうです。
セッション後の動画では、
水やり器のIoTデバイスが、
「そろそろ水欲しい」
と言って、
rich menuから
「水やり」を選択すると、スプリンクラーが作動し、水やりが完了する、というコンセプトムービーが流されましたが、
ここまで発達すると「すべてをチャットアプリで」の未来が見えるような気がします。
Amazon EchoとAmazon Dashの連携のようなイメージですね。
こちらは対応できるIoTデバイスの普及に時間がかかりそうですが、普及後はメッセンジャーの姿がインフラへと移行する未来が実現しそうです。
また、今回Developer Dayでは、LINE Beaconのサンプル端末が貰えるようなので、こちらは、弊社でデモを作ってみてまた追加ブログを書かせていただきます!
また、LINEユーザーに通知を送れるLINE Notifyも併せて発表されたので、こちらもまた、追記させていただきます!
【hachidoriからのお知らせ】
hachidoriは近々、大幅にアップデートしたhachidori 正式版をリリース予定です。
こちらで、正式版で発表された機能の幾つかをプログラミング不要で作成することが可能です。
6月末のβv1.0は400程度のアカウントを作成頂き、日々hachidoriを通して沢山のチャットボットが生まれております。
Facebook Messenger v1.1の機能、LINEの新機能などを初めとして、β1.0から大幅に実用的なチャットボットを作ることのできるツールとなっています。
10月の使用料は無料!というキャンペーンも併せて発表させて頂きますのでよろしくお願いいたします。
現在ご登録いただいている皆様には優先的に配布を始めさせて頂きますので、この機会に是非、お試しください。
hachidori ※現時点のversionは1.0です。
LINEのrich messagesについて
こんにちは、hachidoriです。
LINEとFacebookからBOTのプラットフォームが公開されて以降、Facebookが数回にわたりアップデートを公表したため、ついついFacebookの投稿が多くなりがちですが、今回はLINEについての記事を書こうと思います。
BOTに搭載される人口知能が自然言語処理を完全にこなし、ユーザの意図を100%汲み取ってくれるようになるまでは時間がかかりそうなので、補完する仕組みとしてボタンなど、一定の回答フォーマットを用意することは有効な手段だと思います。
LINE・Facebookではそれぞれボタンを用意するフォーマットがあります。
Qiitaや個人ブログなどで何度も紹介されているため、今更感はありますがFacebookはボタンテンプレートとカードテンプレートを用意しています。
ボタンの数が制限されているなど小さな制約はありますが逆に、フォーマットが用意されているため開発は非常に単純です。
配置するボタン一つ一つにラベルと、タップされた時の挙動を記述するだけです。(参考:Messenger Platform - Documentation - Facebook for Developers)
・ボタンテンプレート
"message":{
"attachment":{
"type":"template",
"payload":{
"template_type":"button",
"text":"What do you want to do next?",
"buttons":[
{
"type":"web_url",
"url":"https://petersapparel.parseapp.com",
"title":"Show Website"
},
{
"type":"postback",
"title":"Start Chatting",
"payload":"USER_DEFINED_PAYLOAD"
}
]
}
}
}
(引用:Messenger Platform - Documentation - Facebook for Developers)
・ジェネリックテンプレート
"message":{
"attachment":{
"type":"template",
"payload":{
"template_type":"generic",
"elements":[
{
"title":"Welcome to Peter\'s Hats",
"item_url":"https://petersfancybrownhats.com",
"image_url":"https://petersfancybrownhats.com/company_image.png",
"subtitle":"We\'ve got the right hat for everyone.",
"buttons":[
{
"type":"web_url",
"url":"https://petersfancybrownhats.com",
"title":"View Website"
},
{
"type":"postback",
"title":"Start Chatting",
"payload":"DEVELOPER_DEFINED_PAYLOAD"
}
]
}
]
}
}
}
(引用:Messenger Platform - Documentation - Facebook for Developers)
LINE
対してLINEですが、こちらはrich messagesを用意していますね。
rich messagesは任意の画像の任意の座標に対してタップしたときの挙動を定義するものです。
ですのでFacebookのようにgif画像でお見せすることはできないのですが・・・。
Facebookテンプレートとの違いはフリーフォーマットなため、どんなUIでも作成が可能です。1つの画像に20個のボタンを配置しちゃうとかもできますw
使いようによっては大変便利なものになる反面、フリーフォマットゆえの欠点もあります。
それは「作るのが面倒くさい」です。
実際のrich messagesのソースサンプルは以下の通りです。(参考:LINE developers)
{
"canvas": {
"width": 1040,
"height": 1040,
"initialScene": "scene1"
},
"images": {
"image1": {
"x": 0,
"y": 0,
"w": 1040,
"h": 1040
}
},
"actions": {
"openHomepage": {
"type": "web",
"text": "Open our homepage.",
"params": {
"linkUri": "http://your.server.name/"
}
},
"sayHello": {
"type": "sendMessage",
"text": "Say hello.",
"params": {
"text": "Hello, Brown!"
}
}
},
"scenes": {
"scene1": {
"draws": [
{
"image": "image1",
"x": 0,
"y": 0,
"w": 1040,
"h": 1040
}
],
"listeners": [
{
"type": "touch",
"params": [0, 0, 1040, 350],
"action": "openHomepage"
},
{
"type": "touch",
"params": [0, 350, 1040, 350],
"action": "sayHello"
}
]
}
}
}
(引用:https://developers.line.me/bot-api/api-reference)
ボタンの位置をピクセル単位で指定するため、プログラマがソースだけで開発できるものではありませんね。デザイナーと連携して何ピクセル〜何ピクセルまでが◯×ボタン!みたいなやりとりが必要になります。
可能であればrich messagesエディターみたいなのを使ってGUIで上記のソースを作りたいものです。
実はhachidoriも何社かデモを見せにいっていて、開発担当としてはrich messagesのコーディングが結構面倒だったりしました(汗)
デザイナーさんからいただいた画像をgimp(今はあまり使われてない?)で開いて座標をメモしてJSON作って・・・
面倒なのでrich messageエディター作っちゃいました。
ボタンを配置したい場所をD&Dで指定して、そのアクションを定義してやればrich messagesができます。
この機能はhachidori β v2.0から搭載されますのでお楽しみにしててください!
以上
【hachidoriからのお知らせ】
hachidoriは今月下旬に大幅にアップデートしたhachidori β v2.0をリリース予定です。
6月末のβv1.0は400程度のアカウントを作成頂き、日々hachidoriを通して沢山のチャットボットが生まれております。
v2.0では、Facebook Messenger v1.1の機能を網羅、LINEのrich message機能の強化などを初めとして、v1.0から大幅に実用的なチャットボットを作ることのできるツールとなっています。
登録は無料!現在ご登録いただいた方には優先的にv2.0の配布を始めさせて頂きますので、この機会に是非、お試しください。
hachidori ※現時点のversionは1.0です。
Messenger Platform v1.2の全容一挙紹介!paymentを実装し、遂にall in chatbotの世界へ。
こんにちは、hachidoriです。
今日、Facebook Messengerに再度アップデートがかかり、Messenger Platformはv1.1からv1.2へと更新されました!
前回のv1.1でも主要な機能は大体抑えられており、そろそろ正式版へと移行か?というのが大方の予想でしたが、Facebookは今回、all in chatbotに欠かせない機能を追加してきました。
手前味噌ではありますが、今回の新機能と所感をここに書いていきたいとおもいます!(写真はFacebookの開発者ページより引用です。)
ヌケモレや認識違いがありましたら、申し訳ございません。
Payment関連
やはり、一番大きいUpdateはここ。
Facebook messenger上で決済が出来る機能。
ユーザーはFacebook本体やMessengerに登録しておいたクレジットカードを用いて、Messengerからウェブやアプリに遷移することなく、シームレスにお買い物をすることができます。
企業側は、スレッドの中でユーザーの情報を利用することができ、ユーザーが面倒な手続きをしなくて済むため、離脱率も防げる。
決済周りで気になるポイントはセキュリティーですが、Messengerは銀行レベルのセキュリティーを確保しており、安心に運用できるとか。
Buy Button
今までのボタンのコールトゥアクションに「Buy」を配置することによって、デベロッパーはチャットボットから購買アクションへと繋げることができます。
Messenger with Payment
Buyボタンから登録されているクレジットカードから決済を済ませる方法はこの通り。
この決済速度、未来です。
ちなみに現時点(16/9/13)では、このPayment機能、アメリカのみ、となっています。
そもそも送金機能なども日本では未だなので、早くこの壁を打ち破って欲しいですね。
商品探しから決済終了まで1分もかからない、とてもクイックな購買体験が待ち遠しいです。
Fixed & Flexible Price
こちらに合わせて、もちろん、幾つかの選択肢から金額が変わるようなUIも用意されています。
配送手段や、外貨など、金額に幅があるものでも設定できるのが嬉しいですね。
その他
Webブラウザー(WebView)
続いて、地味に大きなアップデートだと個人的に思ったのが、こちらのWebView。
ウェブページをチャットスレッドに表示できます。
実は、Messenger、in-Appで見るウェブサイト、すごく速くなってるんです。
もともとin-chat ブラウザーはKikの特長として始まりましたが、FBも寄せてきた感じはありますよね。
結局、絶対的情報量だとチャットだけでは追いつかず、Webを使いたいけど遷移させたくない、というのはよくあるので、当然の流れかと思います。
そしてこのWebView、面白いのが、高さが選べることです。
左から、compact、tall、fullのサイズなのですが、
コンテンツによって使い分けることによって、よりユーザーのUXを高めることができそうです。
拡張機能(Messenger Extensions)
WebViewと並行しているこの機能、WebViewにMessengerの機能を追加して、よりシームレスにスレッドの情報を取ることができます。
WebViewと同じようなAPIを利用しますが、これによって、Web-Chat間連携がスムーズにいきそうですよね。
Welcome Screen
Messengerのウェルカム画面のアップデート。
Facebookページの情報を表示できるようになりました。
もともと、FacebookページとMessengerって、リンクしている必要すらないんじゃないか、と思うほど独立していたので、やっと少し交わって来ましたね。
実は開発者泣かせだったんじゃないかと思うこのWelcome Screen。
v1.0 ではWelcome Message
v1.1 ではGreeting Text
v1.2 ではWelcome Screen
と、毎回毎回惑わされる部分でした。
今回初めて、Facebook Pageの情報を使えるようになり、デザイン的にもこれでfixなんじゃないかと思います。
Quick reply-画像付き
Quick replyが小アップデート。
リプライ欄の左に画像を追加できるようになりました。
こちらは機能としてさして大きいものではないので、デザイン部分のアップデートと言えそうですね。
テキストだけだと寂しい、ニーズに応えたイメージです。
(絵文字だけでも良かったんじゃないかな、とも思いますが…)
Quick reply-現在地送信機能
こちらもQuick replyの小アップデート。
Messengerの現在地送信ボタンって少し分かりづらかったんですよね。
特に、上記の例だと、「Type a message...」をタップして初めてロケーションを選択できるボタンが出てくる感じで。
なので、こちらはQuick Replyである必要はなかったと思うものの、UX向上にはなると思います。
Call Button
電話がかけられるボタン。
実はこれは多分v1.2のアップデートではなく、いつの間にか生まれていた機能(もしくは初めからあったのかも…)なのですが、あまりピックアップされていない機能だったのでここでご紹介。
オペレーターに電話で繋ぎたい、などのニーズに応えられるボタンです。
ボタンのコールトゥアクションは
テキスト、リンク、電話、購入、と、どんどん増えていきますね。
広告からボットへ飛ばすコールトゥアクション
こちらは、ボットの機能というよりも、ボットへの導入部分。
Facebook本体のフィード広告のボタンにMessengerへ飛ばすアクションを設定できるようになりました。
今までは、ボット自体を宣伝する手段がなかったので、
企業のコミュニケーション手段として、導入がスムーズに出来るのは嬉しいですね。
以上、Facebook Messenger v1.2の概要でした!
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オバマ大統領にお話できる!?ホワイトハウスBOTに見るChatbotにおけるUX設計
こんにちは!hachidoriです。
リオ五輪の閉会式では首相がなかなか先進的な登場をしていましたね!
米国のオバマ大統領も先進技術を取り入れ始めたようです!
先日、ホワイトハウスがFacebook Messenger上でチャットボットを公開しました。
このチャットボットの目的は極めてシンプルで、
「みんなのメッセージ、オバマ大統領に伝えるよ~ん!」
というもの。
もともとはフォーム型のメールでコメントを送信することが出来ましたが、
今の時代に合わせ、それをMessengerでやってしまおう、というものです。
ただ、このチャットボット、チャットボットのメリットをあまり使い切れておらず、
メディアも含め、結構微妙な評判。
それなら、と思い、試してみました!
まず、スタートボタンを押すと、このように、こんにちは、Let’s go!を押してね、と言われます。
その後、オバマ大統領に伝えたいことを書き、
これで全てか?と聞かれ、
これでいいのか?送るのか?と聞かれ、、、
ここら辺で疲れてきます。
その後、コンタクトインフォメーションを取り、終了。
なるほど、海の向こうでの微妙な反応も何となく理解できました。
ここでの問題点は大きく分けて2つです。
①チャットボットの目的から逸れている
②チャットで何度も何度もしつこく確認がある
まず、
①チャットボットの目的から逸れている
についてですが、チャットボットの利点はメッセージをユーザーから受け取れるだけではありません。
チャットなので、送れることも大きなメリット。
今回のホワイトハウスのボットは双方向に見せかけて一方通行なのがよろしくありません。
そして、主目的が「ユーザーから話を聞くこと」なのであれば、メールアドレスや住所などのコンタクトインフォメーションは必要でないはずです。
「オバマ大統領が君のメッセージを読んだら、ここに返信するわ!」
でいいはずなんです。チャットですから。
わざわざチャットからメールに飛ばせる必要性はありません。
ここで、「ユーザーの個人情報の取得」が目標になってしまっている感が否めません。
そうすると本来目的であるはずの、「チャットボットで国民の声をもっと聞こう」の前に離脱してしまいます。
次に
②チャットで何度も何度もしつこく確認がある
ですが、
ここは、チャットボット云々の前にですが、
「まどろっこしい!」
なぜ、スタートしているのにもう一度「Let’s go!」って言わなきゃいけないのか…
伝えたいことも、なぜこんなに確認されなきゃいけないのか…
途中で、別に言わなくてもいいや、って気分になっちゃいますよね…。
チャットボットはアプリなどに比べて極めて受動的で、すごくメリットのある媒体です。
だから、そのメリットを最大限活かさなければいけないと思います。
Tipsとしては
「チャットボットの目的を軸にし、なるべくユーザーにストレスになるタップやテキスト入力が少ない形でやりとりをする」
ことが重要です。
それを踏まえて、hachidoriでは僭越ながら、Hachidori White Houseというボットを作ってみました。
これくらいシンプルにしてしまってもいいんじゃないかな、というのが個人的な感想です。
チャットボットはユーザーにも企業にも便利なものですが、チャットで行うが故に気をつけなければいけないこともたくさんあると思います。
そこが、チャットボットの作る上でUXとして常に意識すべき要素だと思っています。
※最後に宣伝ですが、Hachidori White Houseはhachidoriを用いて5分で作成しました^^
hachidoriではこれまでに300を超えるお客様のチャットボット開発サポートを行っております。
UX設計などで分からないことがありましたら、コンサルティングも行っておりますので、お気軽にご連絡ください。
support@hachidori.io
【hachidoriサポートチームより】
hachidoriはコードを書かずに10分でLINE、FacebookMessengerのBOTを開発できるウェブサービスです。
β版を公開してから、想定を上回るペースでご登録頂いておりまして、本当にありがたく思っております!
現在、hachidoriでは、正式版の公開に向けて、今まで限定していた機能の公開準備や、更に簡単にBOT開発を楽しんで頂けるよう、開発に邁進しておりますので、是非とも応援よろしくお願いいたします!
コードを書かずにBOT開発「hachidori」は現在β版を無償提供中です。是非ともこの機会にお試しください。
【リオオリンピック × BOT】メダル数や現地情報を教えてくれるBOTが便利そう!
こんにちは!
hachidoriのセノオです(^_^)
リオオリンピック、熱いですねー!
日本のメダルラッシュが続き、ますます目が離せません。
テレビ越しの応援も燃えますが、
見るならやっぱり現地で見たい!
...といきたいところですが、
言葉も分からない。土地鑑もない。
そうこうしているうちに進んでいくオリンピックの状況をしりたい...。
考えてみると、なんだか不安だらけ...。
さて!!
前振りが長くなりましたが、今回はそんなあなたの不安を解消してくれる、
リオオリンピックに関するお役立ちチャットボットをご紹介します。
【 Rio Olympics Bot 】
こちらのチャットボットはリオオリンピックの
最新ニュースやメダル数を教えてくれます🏆
起動すると、まず現在の各国のメダル数を教えてくれ、
Latest Newsを押すと最新ニュースをポポンと出してくれます。
応援している国も登録できるようですが、
まだまだお勉強中のようでニュース内容などには反映されません😞
自分がフォローしている国や競技のニュースをメインにピックアップしてくれるようになると、もっともっと面白いチャットボットになるかもしれません。
今後に期待ですね!
【 AskRio2016 】
こちらはリオオリンピックの最新情報はもちろん、
レストランや競技場などの現地情報も教えてくれる
観光客にとっても大助かりなチャットボット!
メダル数はもちろん、
リオ周辺の日本食も教えてくれました!
そしてなんと、フライト情報まで教えてくれちゃいます✈️
オリンピックファンにはもちろん、
純粋にリオに観光にきている人にとっても便利なチャットボットですよね。
オリンピックが終わっても活躍してくれそう!👍
オリンピック、といえば2020年に開催される東京オリンピック。
その頃にはきっともっともっと進化したチャットボットが大活躍していることでしょう♪
【hachidoriサポートチームより】
hachidoriはコードを書かずに10分でLINE、FacebookMessengerのBOTを開発できるウェブサービスです。
β版を公開してから、想定を上回るペースでご登録頂いておりまして、本当にありがたく思っております!
現在、hachidoriでは、正式版の公開に向けて、今まで限定していた機能の公開準備や、更に簡単にBOT開発を楽しんで頂けるよう、開発に邁進しておりますので、是非とも応援よろしくお願いいたします!
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BOTが流行した先に見る未来
こんにちは、hachidoriです。
BOTが流行した先に見る未来
前回ご紹介した海外でリリースされているBOT「Trolli」はカテゴリー的にはゲームでした。
"BOT"というと、ユーザのお問い合わせに対し、オペレータが人手で返信していたものを自動化する形式をイメージしがちですが、Trolliのように親近感の湧くキャラクター性・ゲーム性を持たせるのは大変面白いなと感じました。
キャラクター性・ゲーム性を持たせるだけでも面白いのですが、加えて画像・スタンプ・位置情報などのマルチコンテンツを利用すればもっと面白いものが作れるのではないかと思います。
※なお、Facebook・LINEのBOTプラットフォームは両方ともマルチコンテンツを取り扱うことができます。
Facebook・LINEのメッセンジャーアプリは、原則スマートフォンにインストールして利用されるかと思います。
多くのスマートフォンにはGPS装置や、カメラが搭載されているかと思いますが、
メッセンジャーアプリからGPSで取得した現在地の位置情報や、毎日の自撮り写真をBOTに送信すれば周辺情報やライフログを蓄積するサービスがあれば良いな、と考えました。
例えば
・毎日自分の顔写真を送ると体調の変化を診断して返信してくれる。
・位置情報を使って飲食店へのチェックイン情報を送信すると、食生活のログから健康面のアドバイスをしてくれる。
・毎朝「おはよう」と送信すると、起床時間を記録してくれる。
などです。
このような便利サービスにTrolliのようなゲーム性・キャラクター性が加わると親近感もあって、使いやすいサービスになるのではないでしょうか。
さらに携帯端末への入力方法に音声認識技術を用いると、まるで生きたキャラクターが自分の面倒を見てくれるかのような錯覚を起こせるような気がしています。
今までは、このようなサービスを作るとき
・サーバサイドプログラミングの知識
・インフラ知識
などが必要で、ちょっと勉強しただけでは到底作れるようなサービスではありませんでした。
さらに、自分でネイティブアプリを作ったとしても、それが流行らない限り他のユーザとシェアすることはできません。
これを考えると、FacebookやLINEといった連絡手段として誰もが持っているSNSアプリでBOT開発ができるようになったことは、大変大きな出来事だったと思えます。
両社が提供するBOT開発環境は非常にシンプルな作りになっており、hachidori始め、国内外で多くのBOTビルダーやフレームワークがリリースされています。非エンジニアでも少し勉強をすればBOTが作れる環境が整ってきています。
私が想像する「BOTが流行した先に見る未来」は
誰でも簡単にSiriのようなコンシェルジュサービスを作れるようになり、それを共有出来る未来
です。
【hachidoriサポートチームより】
hachidoriはコードを書かずに10分でLINE、FacebookMessengerのBOTを開発できるウェブサービスです。
β版を公開してから、想定を上回るペースでご登録頂いておりまして、本当にありがたく思っております!
現在、hachidoriでは、正式版の公開に向けて、今まで限定していた機能の公開準備や、更に簡単にBOT開発を楽しんで頂けるよう、開発に邁進しておりますので、是非とも応援よろしくお願いいたします!
コードを書かずにBOT開発「hachidori」は現在β版を無償提供中です。是非ともこの機会にお試しください。
グミをペットに!?Trolliに見る新しいFacebook Messenger Botでのマーケティング方法
こんにちは、hachidoriです。
先日、Facebook Messengerはアプリのユーザーが10億人を突破したと発表しました。
What's appもFacebook傘下なので、これでFacebookは20億人ものユーザーを抱えるチャットプラットフォームを手にしたことになります。…すごい…。
それに伴い、Facebookのプラットフォームで作成されるチャットボットの数も順調に増えてきているそうです。
やはりFacebookがプラットフォームの中では強いのか…。
LINEはまだ完全にプラットフォームをオープンにしていないので比較対象として相応しいかは分かりませんが、Messengerはβ版の公開以降かなり進歩しているように見えますし、それに併せて利用したい企業さんが増えているのも納得できますよね。
そんなFacebook Messenger Bot、私が割とよく使うのは、
Whole Foods Marketのチャットボットでレシピを調べる、とかで、これ、使い始めるとすごく楽で、google検索に行くのが面倒になるほど(ただ、いろいろ条件つけてレシピを取るのには向いておらず、あー、ラザニアの気分。なんて時にピッタリです。また後日紹介しますね。)なので、そこから便利なチャットボットを探していました。
そんな中、今回見つけたのが、Trolliのチャットボット!
trolliは、ドイツに本社のあるグミ、キャンディーメーカー。
ハリボーのようなものを想像していただければいいかと思いますが、もう少し水っぽいです。
色などは完全に海外!って感じのやつですね。
(サイトより)
ここの会社が先週Facebook Messengerでチャットボットを開発し、公開しました。
TROLLI (Wanna taste destiny? Discover your chatbot spirit...)
先ほど、便利なチャットボットを探している、と書きましたよね。
このチャットボット、
恐ろしく便利じゃないです!というか、別に何もできません!
利用を開始しミニクイズに答えていくと、
その先にまた新たに、グミ別のボットが現れます。(この時点で意味不明ですね。)
EGGS
CLAWLERS
BLASTS
の3タイプのボットに行き着きます。
ちなみに、ミニクイズ、何を答えても、最後にグミを選ぶところの回答だけで次に進むボットが決められるので、正直、まるっきり意味はないです。
こちらが、CLAWLERのボット。
実はこれ、中でグミをペットにして育てることができるんです。(またもや意味不明ですね。)
私は、
お世話をする項目で常に、「ペットのグミを食べる」を選択していたら育つわけもなく終わりました。
その後、出てきたのがこちらのリンク。
グミをタダであげますよ。
というマーケティング。
そうなんです。この一見本当に意味の分からない、必要なのかさえ分からないボット、全てはマーケティング手法。
ゲーミフィケーションでユーザーのリーチを高め、ボット自体をバイラルで広め、そこから商品を案内していく。
一時期フリーのアプリやウェブサービスで流行った手法だと思いますが、
アプリってユーザーはなかなかダウンロードしないので、コスパが悪いんですね。
そして特に若い層はやはり生活のほとんどの部分をチャットに費やしているので、
若者向けマーケティングとしてはものすごくフィットしているように思えます。
Trolliもボットを公開して以降、アメリカのメディアなどで話題になっているので、大成功と言えるかもしれませんね。
今までは、ユーザーの行動をボットで誘導したり、メディアの配信などなどに使われることの多かったチャットボット。
今後はこのようにミニゲーム方式のような、アプリケーションベースのチャットボットも検討がされていくかもしれません。
hachidoriではもちろん、ゲーミフィケーション系のチャットボットのご依頼にもお答えしております。
まずは一度ツールを使ってみて、作り方が分からない場合は、是非ともサポートにご連絡ください!
【hachidoriサポートチームより】
hachidoriはコードを書かずに10分でLINE、FacebookMessengerのBOTを開発できるウェブサービスです。
β版を公開してから、想定を上回るペースでご登録頂いておりまして、本当にありがたく思っております!
現在、hachidoriでは、正式版の公開に向けて、今まで限定していた機能の公開準備や、更に簡単にBOT開発を楽しんで頂けるよう、開発に邁進しておりますので、是非とも応援よろしくお願いいたします!
コードを書かずにBOT開発「hachidori」は現在β版を無償提供中です。是非ともこの機会にお試しください。